4人の食卓

韓国映画。監督とか主演とか名前知らん。(つーか韓流系の名前は覚えられない…
ええと、韓国美少女ホラー3部作ということで、箪笥が割と百合でおもしろかったので(怖かったけど)こちらの4人の食卓も楽しみにしていたわけですが…
正直に言います。がっかりです。
心理系ホラーなら、それはそれでかなり好きなんです。通常ホラーも好きです。が、この作品はものっそいどっちつかずです。
おいらが嫌いな作品でもこの作品が大好きな人もいるでしょう。そんな人はマジでこの先読まないで下さい。
もう、本当においらはこの作品がダメです。
いやもうね、今までみてきて「あんましおもしろくなかったな〜」とか「コレはおもしろくないな〜」って思う作品も結構あったんですよ。それでも、何かちょっとしたところがおもしろかったりするモンなんですが、これはだめでした。ホントに。
もう、さっぱり分からない。
冒頭男性が主人公か?とおもいきや、突如、不意に脇役のように現れた女性が実は主人公、というよりも二人ともが主人公って感じ…いや、それはそれで良いと思うんですが、この作品は本当にどっちつかず。
結局ドッチが主人公だったんだよ!って感じ。
まあ、しかもホラー苦手のおいらが全く怖くないというほど怖くないのです。ホラーなのに。最初から最後まで救われません。
もう、本当にどんなことを訴えたいのか分からない。
作品のうたい文句が「観る人の数だけ謎が産まれる」とかなんとかだったんですが、確かにな!って感じですよ(苦笑
いや、もう、別に謎を全部といて終われって訳じゃないのですが、謎残りすぎ!
これだけ謎を残して終わるともう一度はじめから観てみようって気になるのですが、そんな気がさっぱり起こらない!なんじゃこりゃー!状態。つーか本当に2時間強を無駄にした気分です。
コレは本当にお勧めしません。マージで。マージで。
一般お勧め度:お勧めしません
百合お勧め度:百合度皆無

灰羽連盟 DVD

安倍吉俊原作のテレビアニメシリーズ。まあ、当然コチラでは放送していなかったのですが、今更やっとDVD全巻見ました。
いやー素晴らしいです。やっぱり安倍先生の作品の雰囲気は本当に好きです。
主人公は空を落下する夢を見る。そして目が覚めるとそこは繭の中だった…
繭から出てみれば、そこには灰色の羽をはやし、更に頭に金色のワッカをうかせた5人の少女達が自分を見つめている。
主人公はラッカと名付けられその灰羽達の生きる不思議な世界で生活することになる。
過去の記憶を失い、突然放り出された、あまりにも優しすぎる世界で…彼女の背中にも直ぐに羽が生え、金色のワッカを手に入れ…「灰羽」として生きて行く…
突然始まります。それはもう。世界観を説明することもなく。まあ、勿論見ていけば世界観なんていくらでも分かっていくので些細なものです。
そんな覚えてはいないけど「今まで居た世界」とは全く違う世界にほうりだされた新米「灰羽」ラッカの悩みながらもゆっくりと成長していく姿を描いたストーリー。
まあ、なんて言うんですか。
ラッカとレキのラブストーリーってことで良いんでしょうか?この作品は?(笑
前半戦は話数から考えると多いだろ!ってぐらいのキャラクター達の説明から。1話づつ使っていく感じで。その辺もかなり好きです。キャラクター一人一人が大切に愛されて居る感じが描かれていて。
中盤になりラッカへの試練、そして成長。
終盤になりラッカとレキのラブストーリーと展開していきます(違
いや、本当に。主人公はラッカですが、後半戦はメインはレキです。レキ。
というか、ラッカはレキを救うためにこの世界に来たのだと思うんですよ。
レキに愛される代りに、レキを助ける為に。
レキの行為は無償の愛だと思います。「自分の為に…」と彼女は言っていましたが、それだけであんなにも一緒に居れる訳がありません。
まあ、そんなわけで、レキがかなり好きです。
触るだけで壊れてしまいそうな脆い所とか最強です。見た目かっこいいし。
つーか、本当にラカレキでいいじゃないと言い放ちたい!!
他のキャラも勿論可愛いので好きなのですが…
あまり話数も少ないですし、レンタルで全巻一気に見れるのでお勧めです。
一般おすすめ度:★★★☆☆
百合おすすめ度:★★★☆☆

50回目のファースト・キス

監督、ピーター・シーガル 主演、アダム・サンドラー/ドリュー・バルモア
多分(多分?)アメリカ映画
ブコメディ…チックな、ラブロマンス物です。
めちゃめちゃプレイボーイの主人公。そんな彼がとある朝とある定食屋(日本で言うそんな感じだと思う)にぶらりと行くとワッフルで家を必死に造る痛いか…げふげふ、素敵な女性が。
一目見ただけで恋に落ちる主人公。朝食を一緒にとっただけとはいえ、二人ともお互いに好きになってしまう。
そしてもしよかったら、次の日も一緒に朝食をとららない?と誘われ主人公は大喜び。
次の日も喜び勇んで入店すると、昨日と同じ場所、で同じ服を着て、同じ本を読み、同じメニューを前にする彼女を発見。
気楽に話しかける主人公、しかし彼女は「昨日のことを全く覚えていない」風に主人公を変質者扱いするのだった。
定食屋の女将の話によると、彼女は一年前の事故で「短期的記憶喪失」になってしまったとのこと。彼女は「毎日眠ると記憶を失い、目が覚めると同じ日を繰り返す」のだという。
しかし主人公は諦めず次の日、また記憶を元に戻した彼女を口説くのだった…
粗筋をかくと「なんじゃそりゃ」ってかんじですが。コレが予想以上におもしろい。
毎日記憶を失うわけですから、彼は毎日いろんな手を使って彼女を口説きます。でも女心と秋の空、いかんせん同じ毎日を繰り返しているとはいえ人間の心は日々変わります。その所為で毎日同じ口説き方をすればいいってもんじゃありません。
そしてしばらくすると遂に彼女に事故のことがばれます。家族の話ではこの一年同じ毎日を繰り返しているがちょっとしたことでバれることがあり、そのたびに説明をしているらしいのです。
そこで主人公は「ならば毎日コレまでのことを教えて上げればいいじゃないか」と言うことでビデオを作ります。
毎朝、コレまでのビデオを見て無理矢理に記憶を作る彼女。
毎日ファーストキスを繰り返す日々。
しかし彼には夢があるが、毎日毎日彼女を口説くのに殆どを使ってしまうためその夢を諦めていることに彼女は気付いてしまいます。
そして最後のファーストキスをして二人はわかれてしまうのです。
もうここまでは、コメディというか、台詞がとにかくシモネタ「アレ」だの「ナニ」だの言い放題です(笑
そして毎日の主人公の彼女の口説き方がおもしろいので飽きずに見れます。
それなのに最後はばっちり泣かせてくれます。
本当にラストは「え、この終わりかたなの?」って感じなのですが、それでも二人が、いや、家族みんなが幸せそうだから良いんだって思えるエンディングです。あ、勿論くらい終わり方じゃないのでハッピーエンド好きには本当にお勧め。
全体通して、笑えるんだけど、かなり切ないラブストーリーでした。
テンポが良いのでシモネタ大丈夫な人にはかなりお勧め。
一般お勧め度:★★★☆☆
百合お勧め度:百合度皆無

春は出会いの季節です

サブタイトルまであわせると「春は出会いの季節です〜アルテミス・スコードロン〜」
作・扇智史 イラスト・村崎久都 ファミ通文庫
表紙イラストと、帯の煽り文句「最も優雅で最も過酷な乙女の園」に引かれて、手に取り、巻頭のカラーイラストの素敵さに買ってしまいました。
粗筋としては、全く違う世界を歩む未来の地球が舞台ってかんじで、未知の敵と戦うために軍事的な学校もたくさんある世界。その中でも人気の高い女子専門の軍事学校「練兵女学院」通称練女。その難関練女にかなりの成績で入学することが出来た久堂春音がこの物語の主人公。
彼女を中心にあこがれの先輩やら、ルームメイト、クラスメイトを取り巻く青春サクセスストーリー。
と、いうとかなり華やかな世界ってかんじですが、中身はなかなかヘビーです(笑

勿論百合っぽさはがんがんありますが、結構しっかりしたヘビーな文章です。

まず初っぱなから切ないことに、主人公春音と彼女のあこがれの先輩(あれですよ、マリみてでいう「お姉様」的存在だと思って頂ければいいか、と)の未来の姿、ミッション中から始まります。
しかもラストミッション。死にに行く作戦です。全ての同胞達が死んだと言う話をしながら二人で「あのころに戻りたい」と、春音の入学シーンに続きます。
そんなわけで、出てくる人出てくる人「あ、この娘も死んじゃうんだ…」としんみりしてしまいます。
この話の進め方が良いのか悪いのか、は、わかりませんが、おいらは好きなタイプの話の進め方です。

絶望的な未来が有ることを読者は知っている。けど、キャラクター達は勿論知らず、明るい未来の為に懸命に、本当に一生懸命に頑張っています。
切なすぎです。
まあ、そんなヘビーな始まり方ですが、中身はスポコン物にちかいかなーってかんじです。最初にも言いましたが、百合度は高いです。

直接好きだのどうだの言いませんが(いや、言ってるかな?)乙女同士の会話はどきどきです。
絵もめちゃめちゃ可愛い(というか、おいらの凄い好みのイラスト)ですし、出てくるキャラクターもかなり魅力的なキャラクターが多いのでお勧めです。
軍事物、ですけど、そんな描写はほとんど無いので軍事物をメインに代みたい方にはお勧めじゃないですね〜女子校スポコン物が好きな人にはお勧めです。かなり。
続きが出て欲しい作品であります。
一般お勧め度:★★★☆☆
百合お勧め度:★★★★☆

狂乱家族日記 参さつめ

作・日日日 イラスト・X6SUKE ファミ通文庫
本当に狂乱家族が出るペースには驚いています。ほぼ月刊で出てるじゃないですか…
後書きには「残念ながら月刊凶華様にはなりませんでした」みたいなことを書かれていましたが、これだけハイペースで出せるだけ凄い。
どんどん読めるのは勿論ファンとしてこんなに嬉しいことはない!状態なのですが、知れ渡るまえに終わってしまうのではないか、と不安もあります。まあ、ストーリー的にまだまだ主要キャラクターの素性も全部分かっている状態じゃないし、続く感はあるのでそこまではらはらはしておりませんが…
今巻では、1,2巻で名前だけ出てきた「死神三番」が登場。
名前が出ている間は相当恐ろしい人間だと思っていたら、いざ出てきてみたら、めちゃめちゃ普通の女の子で凄く可愛いキャラでびっくり。まあ、勿論相当恐ろしい人間で間違いは無いのですが(笑
そんなかわゆい死神三番に呼ばれおめかしをして出かけて行く凰火を知り、「浮気だ!」と思いこむ凶華。普通の幼妻なら「きぃ〜!くやしいくやしい!」と泣き寝入り、後ほど誤解と分かり甘え倒すそんなシチュエーションですが、神である凶華様がそんな普通の反応をするわけがありません。
速攻で死神三番を殺しにかかります(笑
そんなわけで前半戦は過去の恋人と現在の妻のバトル、そしてそれに巻き込まれる夫のお話。
ここら辺だけでもかなりおもしろいのですが、中盤戦から、(文字通り)姿無き、凶華様の妹と名乗る「オデッサ=エイ」が登場。凶華様にはかないませんが、恐ろしい娘さんです。
そのおかげで記憶を無くしていた凶華様の過去…というか正体が明らかになります。ただの萌えだけであのような幼児体型とネコミミ&尻尾だったわけじゃないのでした(笑
そして後半戦はバトルバトルバトル。
戦い方が人間じゃないです(笑
まあ、人間じゃないんだけど(笑
おもしろかったです。
狂乱家族日記の良いところは、あれだけキャラ(というか家族)が多いというのに、ちゃんと全員の様子が書かれている所だと思います。
今回のメインはどうしても、凰火と凶華、そして死神とオデッサと言ったところでしょう。ですが、彼らが暴れている間も、他の家族たちは現実世界と一緒でいろんな事を考えて、不安になっているんですよ。ちゃんと。そして無駄ながらも努力をしている。今の「シアワセ」を守らないと!ってみんながみんな躍起になって努力しているんです。
今巻特に良かったのが、凶華様の心境。
本当に強くて、どうしようもない神。それなのに、中身は「人間」だったとおいらは思います。もし正体が人間でなくても凶華は「人間」だと思いました。
そして同じく死神も、普通の女の子なのだ、と。
これだけ人間ではない様な状況を作り出しておいて、最終的にそんなふうに読者を納得させてくれるんですから、すごいもんです。
今後は、凶華が凰火が既に自分の正体を知っていることを悟る所とか、他の家族が知ってしまうところとかがやっぱり楽しみです…いや、あえてもう書かれないかもしれませんが…書いたところで、絶対に家族達の対応はかわらないのでしょうから。
さて、前巻に引き続きですが、あとがきがおもしろいのはずるいです(笑
4巻は誰がメインなのやら…そろそろ帝架がメインの話が欲しいところです…彼が好きなので(笑
一般おすすめ度:★★★★☆
百合おすすめ度:☆☆☆☆☆

虫と眼球とテディベア

作・日日日 イラスト・三月まうす MF文庫
本当の虫の漢字は虫3つの方なんですが、変換できないのでそのまま虫で進めていきます。
日日日先生の5冊め。早い物ですねぇ…
日日日先生の作品の一番好きなところは、ライト百合テイストだからです(笑
両親のいない宇佐川鈴音通称(うさがわりんね)は何故かこの世の奇跡とも言われるほどの容姿端麗、頭脳明晰、非の打ち所のない完璧人間賢木愚龍(さかきぐりゅう)に下手惚れされる。どれほどかというと全ての権力を使い鈴音の高校の教師になり、しかも少しでも一緒にいたいからと言う理由で全教科自分で教えるほど。恐るべし愚龍。
不思議ながらそれなりに幸せな生活を送っていた鈴音と愚龍。
しかし愚龍の誕生日に愚龍は「虫」となのる性別不明の不思議なやつに出会う。虫は「鈴音は残酷な方法で悪魔に殺される」と言うのだ。
そこから鈴音と愚龍の運命ががらりと変わってしまう…
そして同日、これまた不思議な少女眼球抉子(がんきゅうえぐりこ)と出会い…即、名前の通り抉子、自称グリコは鈴音の眼球を抉り殺してしまう。怒り狂った愚龍はグリコを殺す…
しかし、「死んだ」はずの二人は蘇り…その上グリコは鈴音と愚龍の学校にまで転入生としてまで来る始末…
この話あらすじ作るのむずかしいな(笑
つーのも名前が難しいってのもありますが、とにかく素っ頓狂な設定というか、なんつーかな、なため、難しい(笑
まあ、最初(と言っても中盤にさしかかるぐらいかな)はグリコも愚龍狙いと思われ進んでいくのですが、全ての行動には意味があり!
グリコは鈴音と同棲を始める始末!!!きゃー!
一緒の布団で寝たり抱きしめたりしちゃいます!ブラボー!
グリコ可愛いよ、グリコ!
さてさて、きゃわゆいキャラがえぐい事をするだけのストーリーではなく、その根本には創世神話が絡まっていたりとまた、今回もやってくれます。
有名な創世神話なのでそういうのに興味がない人でも最期まで読めば「あ〜そういうことなんだ」と納得してしまうのではないか、と思われます。
割と不幸な感じのエンディングですが、主人公3人がシアワセならそれでいいのかなぁと思わせるエンディングです。
根本解決していないのは残念ですが、まあ、これで良いのか、と言った感じ。
おいらの中では狂乱、アンダガの方がおもしろいなぁ〜といった位置づけです。ただやっぱりこの方の作品はおもしろいので読んで損はないのではないか、と。
一般おすすめ度:★★★★☆
百合おすすめ度:★☆☆☆☆

涼宮ハルヒの陰謀

作・谷川流 イラスト・いとういのぢ
ここ書くの忘れすぎ(汗
まあ、そんなわけで読んでかなーーーーーーーーーーり時間が経ってしまいぶっちゃけ内容忘れつつあるのですが(滝汗
そんなわけでハルヒシリーズも7冊目。漫画化、アニメ化と流石熱いだけあります。
本の厚さもはんぱじゃねぇー…
いや、本当に手に取った瞬間「これは1冊分?」と思いましたもん(笑
並べてみれば一目瞭然です。
これ全部ちゃんと読めるのかなぁ〜と不安に思っていましたが、まあ、毎度のことで難なく読み終わりました(笑
今回もSOS団団長は冒頭から妙にテンションが低く、やはり、どうにも長門さんやらみくるちゃんが目立ち気味です(苦笑
今回はみくるちゃんと鶴屋さんメインのお話って感じがしました。まあ、どっちもスキなのでおいらとしては全く問題は無いのですが…
さて、さて、今巻ですごいなぁと思ったことは、主人公とともに、読者であるおいらまですっかり(ストーリーの展開が良い意味で)忙しすぎて最後のオチにすぐに気付かなかったところ。
冒頭当たりからオチへの複線ががっつんがっつんかかれているんです、読み直してみれば。
それなのに初読では本当にラストになって「あ、あ〜!」って感じ。
いやぁ、良い騙されでした(笑
さてさて、ストーリーに正直マンネリ感が出てきた前巻だったのですが、今巻では新たなる敵?も出てきて新しい感じになってきました。
しかしまあ、このストーリーは一番主役のハルヒが何も知らないもんだから、何ともかんとも彼女がフェードインしていけませんねぇ…いやまあ、彼女がどーんと出てきてもストーリーが進まないような気がする気もしますが(笑
まあ、毎度の締めで、次巻も楽しみです。
どうでも良いんですが、読んでない本がたまりっぱなしです、この秋ライトノベル買ってるのが新刊ラッシュなんだもの…狂乱家族日記3巻、タマラセ3巻、キノの旅9巻…うおお…
一般おすすめ度:★★★☆☆
百合おすすめ度:★☆☆☆☆