虫と眼球とテディベア

作・日日日 イラスト・三月まうす MF文庫
本当の虫の漢字は虫3つの方なんですが、変換できないのでそのまま虫で進めていきます。
日日日先生の5冊め。早い物ですねぇ…
日日日先生の作品の一番好きなところは、ライト百合テイストだからです(笑
両親のいない宇佐川鈴音通称(うさがわりんね)は何故かこの世の奇跡とも言われるほどの容姿端麗、頭脳明晰、非の打ち所のない完璧人間賢木愚龍(さかきぐりゅう)に下手惚れされる。どれほどかというと全ての権力を使い鈴音の高校の教師になり、しかも少しでも一緒にいたいからと言う理由で全教科自分で教えるほど。恐るべし愚龍。
不思議ながらそれなりに幸せな生活を送っていた鈴音と愚龍。
しかし愚龍の誕生日に愚龍は「虫」となのる性別不明の不思議なやつに出会う。虫は「鈴音は残酷な方法で悪魔に殺される」と言うのだ。
そこから鈴音と愚龍の運命ががらりと変わってしまう…
そして同日、これまた不思議な少女眼球抉子(がんきゅうえぐりこ)と出会い…即、名前の通り抉子、自称グリコは鈴音の眼球を抉り殺してしまう。怒り狂った愚龍はグリコを殺す…
しかし、「死んだ」はずの二人は蘇り…その上グリコは鈴音と愚龍の学校にまで転入生としてまで来る始末…
この話あらすじ作るのむずかしいな(笑
つーのも名前が難しいってのもありますが、とにかく素っ頓狂な設定というか、なんつーかな、なため、難しい(笑
まあ、最初(と言っても中盤にさしかかるぐらいかな)はグリコも愚龍狙いと思われ進んでいくのですが、全ての行動には意味があり!
グリコは鈴音と同棲を始める始末!!!きゃー!
一緒の布団で寝たり抱きしめたりしちゃいます!ブラボー!
グリコ可愛いよ、グリコ!
さてさて、きゃわゆいキャラがえぐい事をするだけのストーリーではなく、その根本には創世神話が絡まっていたりとまた、今回もやってくれます。
有名な創世神話なのでそういうのに興味がない人でも最期まで読めば「あ〜そういうことなんだ」と納得してしまうのではないか、と思われます。
割と不幸な感じのエンディングですが、主人公3人がシアワセならそれでいいのかなぁと思わせるエンディングです。
根本解決していないのは残念ですが、まあ、これで良いのか、と言った感じ。
おいらの中では狂乱、アンダガの方がおもしろいなぁ〜といった位置づけです。ただやっぱりこの方の作品はおもしろいので読んで損はないのではないか、と。
一般おすすめ度:★★★★☆
百合おすすめ度:★☆☆☆☆