マリア様がみてる「未来の白地図」

作・今野緒雪 イラスト・ひびき玲音
もう何巻ですか?(笑
もう本気で読んでみたいなぁという人に勧めることが出来ない巻数です…読み始めたころから考えるとこんなに出るとは思いもしませんでした…
パラソルが出てすぐに読み出したので、惜しいことに、ギリギリレイニー止めを体験できませんでした(笑
さてさて、新刊ですが。
内容はクリスマスです。
卒業までのカウントダウンが本当に始まった、といったところでしょうか。
とりあえず今回の見所は「姉妹」以外の友情だと思います。
ちゃんと友達関係築いていたのね、とちょっと安心したり。
可奈子スキーなので今回可奈子がかなり良いキャラで良かったです。てか、挿絵の可奈子たんてばかわい過ぎじゃないですか(笑
すっかり丸いキャラになってしまって…ふふふ。
ドリルと祐巳のスール展開中心だと思っていたら…あーらら。というか、祐巳たん、焦りすぎです。あんな勢いで渡されても無理です(笑
可奈子スキーとしては、このまま大どんでん返しで、二人ともドリルを思うあまり「だったら可奈子ちゃんを妹にするよ?!」「祐巳さまをお姉様とみとめていいの!?」的な話になり、ドリルもドリルで「勝手にすればいいじゃない!わたくしには関係のない事ですわ!」とか言って、引っ込みつかなくなって可奈子ちゃんと祐巳が姉妹に。後悔するものの、「私やっぱり祐巳様が好きですから…嬉しいんですよ…」「可奈子ちゃん…うん…後悔はあるけど、やっぱり嬉しい…それより可奈子ちゃん?」「はい?」「私のことはもう?」「あっ…おっ…おねぇさま…」「うん!」と!こんな昔を思い出すような大どんでんがえしはないのですかぁー!!!!!(ありえない
まあ、こんな無理な展開は無いことは分かっているのでちょっと妄想しているだけですよ、ええ。
まあ、そんな妄想話は置いておいて、白薔薇乃梨子志摩子さんのやりとりが凄い好きでした。乃梨子を泣かせることが出来るのはもう志摩子さんだけな気がする(笑
そして黄薔薇はラブラブすぎです(笑
菜々ちゃん放置でなにやっているんですか(笑
やっぱり由乃令ちゃんだけはどうしようもない一線超えた何かがあるようです…
実は本編(?)よりも最後の祥子様と令の話がめちゃめちゃ好きだったりです。あの二人もちゃんと親友だったんだ、前薔薇様達のようにちゃんと良い関係だったんだ、と嬉しい、というか、むしろ安心さえおぼえました。
前どこかの巻でめちゃめちゃ良いなって思える台詞回しがあったんですが、今回も最後の最後のところ
「私はリリアン女子大に行くから」「うん」「他の大学に行って〜〜もう少しリリアンに居ようと思うの」「そっか」「私は、祐巳がいるリリアンに残るから」「わかった」「それだけ」
この台詞回しは本当に好きです。「祐巳が居るリリアンに残るから」「わかった」ではなくて、先に「リリアン女子大に行くから」→「祐巳が居るリリアンに」この違い。
リリアンに居ようと思うの」ではなくて、「行くから」と断定して、その理由、そして、真意。凄いと思いました。
祥子様の揺るぎない祐巳への思いが伝わってくる感じ。
う〜ん、あっぱれです。次巻もかなりきになります。
つーか、最後の話で、祥子様が卒業しても話は続くのが確実になってて安心。
は〜ドリルも勿論好きだけど…可奈子こねーかなー(笑
でも瞳子祐巳は既にガチだしねぇ(笑
一般おすすめ度:★★★☆☆
百合おすすめ度:★★★★★