狂乱家族日記 弐さつめ

作・日日日 イラストx6suke ファミ通文庫
早くないですか、出るの(笑
普通に本屋さんに言ってびっくりしたんですが!しかもなんか「うそつき」というタイトルの本も一緒に出てたし!今他のを読んでいるので「うそつき」の方はまだ手に取っていませんが、そのうち読むと思われます。
そんなわけで狂乱家族日記2巻です。今回もねこみみ妻の大暴走にて、新婚旅行に出かける乱崎家面々。勿論彼女の計画した新婚旅行が普通の新婚旅行なはずはなく…外に出てみれば、あったはずの住宅街は全て飛行機の滑走路になり、その日後記も途中で墜落。さらには無人島に落ちてしまうと言うものすごい設定。しかし、その無人島はどこかおかしく作り物のようで…と言った話。
途中まではかなり「あ〜どうせこのねこみみしくんだ罠なわけね」と読み進めていくのですが!それだけじゃないのですよ!どっきどき!
今回もやっぱりピンチになるのはヒロイン優歌ちゃん。そりゃそうですよね、他にさらわれて美味しいキャラがいません(笑
ですが、薄幸の美少女優歌ちゃんにはピーチ姫のごとく何度さらわれても良い雰囲気がございますので、今後もばりばりピンチにさらされて欲しいと思う次第です(笑
そして今回は謎のくらげ月香の秘密もだんだんと明らかに!
前回もそうでしたが、今回も前半戦はかなり破天荒でギャグで、笑わせてくれます。それなのに後半戦は、本当に「ありえない」ほどの家族愛。泣けます。
特に好きだったシーンは凶華が凰火の信用を完全に失ってしまい自らを傷つけてまで信用を取り戻すところ。これは泣けるとかそんなシーンでは無いのですが、彼女の必死さがめちゃめちゃ伝わってきて良かったです。いろんな作品で信用されないから自らを傷つけてというのは良くあるネタじゃないですか、でもこの作品でやられるとなんだかぐっときます。
あとはやっぱりホントに最後の最後にある雹霞の日記。それが書かれるまでじっくりじっくり、泣ツボを刺激しておいて最後にあの日記です。やってくれます。大号泣。いい話!
もう本当に次も楽しみです。次回は何でも凶華のねこみみの意味が分かるとか…ふーん。
そうそう、あとがきがおもしろいってのもずるいと思います(笑
一般おすすめ度:★★★★☆
百合おすすめ度:☆☆☆☆☆