キノの旅 1・2・3巻

時雨沢恵一・作 黒星紅白・画 電撃文庫
最近は、話題のライトノベルをぽちぽち読み続けておりまして(ハルヒシリーズとかね)適当に読みたいやつは読み終わり、これまた人気の「キノの旅」に手を出してみました。
10代半ばの少女キノとしゃべるバイクエルメスがいろんな国を旅するファンタジーノベル。
ストーリーは様々なページ数の短編集にて構成されていてすごく読みやすいです。
一巻を読み終わりすぐに感想を書こうと思ったのですが、一つ思うことがあったので3巻まで読み進めて感想を書きました。
その思うところ、というのが「人死にすぎ」じゃありませんか?
すごくおもしろい作品ですし、サクサク読めます。文章の構成もかなり好きですし、絵も好き。ストーリー構成(時間を様々に描いているのですが、それがまたうまい。)も好きです。
ですが、人が簡単に死にすぎです。
一巻を読み終わって一番に思った感想がそれ、で、3巻まで読んでみたんですが、毎回毎回嫌になるほど人が死にます。しかも結構生々しい文章描写です。
もちろん今後、キノがなぜあんなにも死を冷静に見ていられるのかとか描かれていくのでしょうけども…
確かにおもしろいし、色々考えさせてくれるストーリーなので良いのですが。やっぱりどうもこんなにばしばし人が死んでいくのはいただけません。
多分副題の「theBeautifulWorld」がキーになっているとして、よくある言葉で言えば「もろく汚いこの美しい世界よ」そんな感じのストーリーなんだろうなぁ、とか思うのですが…。
何というのでしょうかね、「どきどき」「わくわく」が足りない感じ。
根っから少年漫画気質だからなのかもしれませんが…
ああ、そういえば一巻の冒頭に「世界は美しくなんかない。それ故に、美しい」という一文がありましたなぁ…
一般おすすめ度:★★★☆☆
百合おすすめ度:百合度皆無