ポストガール第4巻

著者・増子二郎 イラストGAHSIN
自意識システムに「バグ」を持ってしまった郵便配達ロボット「シルキー」がいろんな人と出会っていく短編集の最終巻。
4巻には16話〜20話を収録。
1〜3巻同様とても良い話で、サクサク読んでいけるのですが、読み終わるのにこれほどまでに時間がかかってしまった作品は初めてでした。
早く先が読みたいのに、先が読めてきて「先を知りたくない」気分にさせられるのです。
まんまとおいらはこの作品に感情移入してしまいシルキーを好きになってしまっていたのです。
最終回は勿論涙が流れました。あの終わりはきっとバッドエンディングではなく、シルキーにとっては最高のエンディングだったのだと思います。ずっと「バグ」と呼んでいたそれを「心」と認めることが出来たのですから…ですが、その結末があんなことだなんて寂しすぎます。
勿論ストーリーは終わってもシルキーには先があり、どうなっているのかわかりませんが…
あそこで切られているのはあるいみとても良いのかもしれませんな…
一般おすすめ度:★★★☆☆
百合おすすめ度:☆☆☆☆☆